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避妊・不妊手術



避妊・去勢手術するうえで大切なこと
ワンちゃんやネコちゃんをご家族として迎え入れて、過ごしていくうちに悩むこととして多いのは不妊手術をするべきかどうかということだと思います。
本当は体に負担をかけないのが一番ではあるのですが、ワンちゃんやネコちゃんの将来を考えた場合、不妊手術をすることで予防できる病気が多くあります。
男の子や女の子の成長状態、乳歯の状態や体重にもよりますが、生後6ヶ月以降に手術することが多いです。
予防できる病気の中には癌など命にかかわる病気もありますので結果的に長生きしてくれることに繋がります。不妊手術をどのような流れで行っていくのだろう?いつ頃手術を行ったほうがいいのだろう?などいろいろ疑問なことは多いと思いますので、お気軽にご相談してください。相談したことで初めて知ることもあると思いますので、最終的にご家族で納得していただいた上で決めていただくのが一番だと思っております。

メリット・デメリット

ワンちゃんもネコちゃんも予防できる病気は似ていることが多いです。

【メリット】

女の子の場合(避妊手術)

  • 乳腺腫瘍(良性、悪性=癌)の予防:10歳を超えると4頭に1頭に腫瘍ができる可能性があり、犬の場合は約50%、猫の場合は約90%が悪性の可能性があります。悪性の場合、肺に転移する可能性があります。
  • 卵巣腫瘍、子宮蓄膿症などの病気を予防できる
  • 膣腫瘍の予防
  • ネコちゃんの場合、発情期に真夜中などに大きな声で鳴いてしまう行動やストレスの軽減
  • ワンちゃんの場合、偽妊娠による行動の変化、発情出血(生理)がなくなる

男の子の場合(去勢手術)

  • 精巣腫瘍の予防
  • 肛門周囲腺腫の予防
  • 前立腺肥大の影響により血尿を起こしたり、尿道が圧迫されて排尿が困難になる場合がある
  • 会陰ヘルニアの予防:会陰部(おしりの辺り)に前立腺や直腸、膀胱などが飛び出すことで、排尿、排便に支障をきたす病気です
  • 家の中でいろんな場所でのマーキングの防止
  • ネコちゃんに多いですが、特に発情期に異常に外に行きたがり鳴いたりする問題行動の予防
  • ワンちゃんの場合、足を挙げての排尿姿勢やマーキング、マウンティング行動の軽減

【デメリット】

女の子・男の子共通

  • 太りやすくなる
  • 全身麻酔のリスクがある

手術までの流れ

手術の予約

ご来院したことがなく初診の場合には事前にご来院していただき、全身の身体検査を行います。
身体検査の時に乳歯遺残や臍ヘルニア、鼠径ヘルニアなどがないか、男の子であれば精巣が正しい位置に存在するか、その子によって変わってくる場合があるため確認させていただきます。
手術を迷われている場合、ご不安やご不明な事がある場合にはご相談ください。もし手術をご希望する場合には予約をさせていただきます。予約は先着順となりますので、ご希望のお日にちがある場合、早めに教えていただければスムーズに予約できることが多いです。
 
手術当日
  • 手術当日の朝ご飯は与えず絶食の状態で9時~11時の間にご来院していただくようにお願いしています。
  • 前日の夜ご飯は21時くらいまでに済ませるようにしてもらっています。
  • 飲水は当日の来院までの間はいつも通りしてもらって大丈夫です。散歩も行っても大丈夫です。
  • 飼主様の様子がいつもと違うと敏感に感じとり不安に感じてしまうことが多いので安心できるよう話しかけながらいつもと同じように過ごしてください。

 
病院でのお預かり
手術当日の1日の流れや手術についての注意事項をご説明しお預かりいたします。
手術や麻酔方法について詳細にご説明した後、お預かりします。
  ↓
お預かり後、身体検査、術前検査を行います。
万が一、検査の結果に異常があった場合にはご連絡させていただきます。状況によっては延期する場合もあります。
 
手術

お昼の手術時間に手術を行います。
事前に抗生剤や鎮痛剤を投与した後、全身麻酔をかけて手術を行います。
手術には全身麻酔が必要です。どんな麻酔でもリスクが全くない麻酔はありません。麻酔中には状況の変化にすぐに対応できるように心電図、血圧、酸素飽和度、換気、体温などの重要な項目をしっかりモニタリングしながら手術を行います。

手術部位は毛刈り、消毒を行い、術者も消毒後、滅菌したガウン、グローブを装着し滅菌器具で手術を行います。
ワンちゃん、ネコちゃんへの痛みに対しても、術前からの鎮痛薬の投与を行い負担を軽減できるように取り組んでいます。
 
退院、お迎え
去勢手術の場合、日帰りで16時以降に退院となります。術後、状態を確認させていただきながらお待ちしています。
避妊手術の場合、無理をして遊んでしまう可能性もあるため、とても寂しいと思いますが、1泊入院して安静にしてもらうようしています。ご希望に応じて手術当日18時頃にご面会に来ていただくこともできます。そして翌日の午前中か午後の診察時間に退院となります。
手術部位を気にして舐めてしまう場合には保護するために術部が隠れる洋服やエリザベスカラーの装着をお願いしています。それ以外は基本的にはいつも通りの生活で大丈夫ですが、自宅で安静にしてもらいます。
術部や体の状態の確認のため7-10日頃に再診をお願いしています。問題がなければそのあとにトリミングヤシャンプーを行っても大丈夫です。