院内設備
血液生化学検査機
血液から腎臓、肝臓、膵臓の状態 また血糖値やカルシウム、リンなどのミネラル、コレステロール、中性脂肪、体の水分バランスを調べます。また膵炎のマーカーとなるリパーゼやCRPなどの炎症マーカーを調べることもできます。検査して数十分後に結果を出すことができます。
動物用自動血球計数装置
血液検査において、免疫や感染症に関連する白血球、貧血や酸素運搬に関連する赤血球、血小板減少症、出血を凝固・止血する血小板などの項目を検査する機械です。
動物用手術用生体モニター
安全に麻酔を行う為に、麻酔時の心拍数、呼吸数などを確認します。その他にもSPO2、体温、呼気中二酸化炭素濃度(ETCO2)、血圧を画面一面に表示して麻酔中の状態の変化をモニタリングすることで、より安全な麻酔管理を可能にします。
デジタルレントゲン画像診断システム
撮影したレントゲン画像はすぐに診察室のモニターに反映されます。高画質な画像が得られ拡大・縮小も可能で過去の画像と比較したりすることもできます。壁に貼ったりするフィルムでは気づきにくい小さな病変も発見しやすく、より詳細にわたって評価ができ、診断レベルの向上が期待できます。レントゲン検査は骨の異常を調べるだけでなく、胸部や腹部の内臓およびその周辺の外観からは分からない病気の早期発見に役立ちます。
当院では動物専用のX線装置を使用しています。人間の病院でつかわれている装置よりも、被爆量が圧倒的に少なく、安心して使用できます。
当院では動物専用のX線装置を使用しています。人間の病院でつかわれている装置よりも、被爆量が圧倒的に少なく、安心して使用できます。
<正常>
デジタル内視鏡
内視鏡とは細くて長い管の先端にカメラレンズが付いておりモニターを通して口腔から咽頭、食道、胃、小腸、大腸に異常が確認します。異常がある場合には撮影をした画像を飼主様にお見せしながら説明することができます。異物の誤飲では手術をしないで胃の中の異物を摘出したり、胃や小腸に腫瘍がある場合には組織を採取して診断することもできます。
カラードプラ付き超音波診断装置
腹腔内や胸腔内の臓器を確認します。ねこちゃん~大型犬まで各臓器の細部まで鮮明に検査ができるように、マイクロコンベックス、セクタ、リニアの3種類のプローブを備えており、動物への負担をかけずに心臓、肝臓、脾臓、膵臓、腎臓、副腎、胃、小腸、大腸、膀胱、前立腺、子宮など幅広くリアルタイムで腫瘍などの病変を確認することができます。またカラードプラー(画像に色を表示)により心臓の動きや血流の速度・逆流などを確認して心臓病の有無を確認することができます
眼圧測定器
眼圧測定を行い緑内障やブドウ膜炎などの病気を確認することができます。
顕微鏡
血液検査・尿検査・糞便検査・動物に腫瘤(できもの)ができた場合に行う細胞検査・寄生虫検査など様々な検査で使用する顕微鏡です。モニター画面に顕微鏡の画像を映して飼い主様にも見ていただきながら説明することもできます。
血管シーリングシステム
シーリングシステムとは電気メスでは止血が難しい太い血管を縫合糸を使わずに血管を止め、出血を防ぐ方法です。これにより手術時に糸で血管を結ぶことが少なくなり、糸を異物と体が認識してしまい起こる異物反応性肉芽腫という腫瘍のリスクを大幅に下げる事が可能となります。また糸で血管を結ぶより早く処理でき手術時間の短縮を図ることができるため、動物にとって麻酔や手術の負担の低減にもつながります。
電気メス
手術時の出血コントロールに力を発揮します。止血をしながら切る「①切開モード」と止血を行う「②凝固モード」を手術時に使いわけて術中の出血量を抑えます。出血量を抑えることで体への負担を減らし、手術時間の短縮にも繋がり、より安全な手術を可能にします。
手術用保温装置:ウォーミングコクーンシステム
当院では温風で体を温める装置ウォーミングコクーンシステムを導入しています。動物ではまだあまり導入されてないところも多いですが、麻酔をかけるとほとんどの場合、体温が低下してしまいます。通常の手術では体温の低下は様々なデメリットが報告されています。
人間では術中に低体温になると術後の感染率が約3~4倍に上昇し、入院期間も15~20%ほど延長すると言われています。
動物でも同様で手術中の低体温は、感染、血液凝固障害、麻酔覚醒遅延などのリスクになり、術後の回復が悪くなる原因になることがわかっています。
体温低下は手術時間や動物の大きさや健康状態によって変わってきます。その状態に応じて温風温度を室温から46℃まで6段階の設定が可能です。
人間では術中に低体温になると術後の感染率が約3~4倍に上昇し、入院期間も15~20%ほど延長すると言われています。
動物でも同様で手術中の低体温は、感染、血液凝固障害、麻酔覚醒遅延などのリスクになり、術後の回復が悪くなる原因になることがわかっています。
体温低下は手術時間や動物の大きさや健康状態によって変わってきます。その状態に応じて温風温度を室温から46℃まで6段階の設定が可能です。
動物用微量シリンジポンプ機器
通常の点滴装置ではできない繊細な用量調整が必要な薬剤の持続点滴が可能となります。緊急疾患の治療、麻酔リスクの軽減、痛みの緩和、抗がん剤などの正確な薬剤投与が必要な時に必ず必要となります。特に急性心不全や糖尿病性ケトアシドーシスなど重症動物への微量の投薬管理には欠かせません。
自動点滴装置:点滴ポンプ
輸液(点滴)をするときに使う医療機器です。一定の速度で持続的に自動で静脈内点滴ができる装置です。点滴の量や速度、時間を設定できるため、腎臓病や膵炎などで入院中に行う点滴や手術中の点滴には欠かせない機器です。
高圧蒸気滅菌機器 オートクレーブ
手術用器具を高温・高圧の蒸気で滅菌する機器です。器材に付着しているかもしれない細菌・真菌・ウイルスなどの病原体を死滅させることで、手術時の感染リスクを減らすことができます。手術には欠かせない機器です。
動物用人工呼吸器
麻酔中、安全に呼吸管理が行える、動物専用の人工呼吸器です。手術・麻酔時の呼吸を補助し、酸素と二酸化炭素の換気を安定して保つための機械です細かく様々な換気条件を設定することができ、小動物にとって安全なモード設定が可能です。バックアップ換気の機能により動物の状態に合わせて呼吸を管理してくれます。
ICU装置(集中治療室・酸素室)
小動物専用のICU(集中治療室)になります。温度・湿度はもとより酸素濃度を状態に応じてコントロールすることができます。重度の心疾患・肺疾患、ならびに大きな手術後のケアに用いられます。
吸入麻酔器
全身麻酔では、人でも使用されるような吸入麻酔薬を使用して機械と連動して状態維持を行っております。状態に応じて麻酔の濃度を調整し、麻酔深度をコントロールすることで負担を最小限に抑えて手術を行えるように
また、当院では麻酔の安全性を高めるため、人工呼吸器を使って呼吸の管理を行っています。
また、当院では麻酔の安全性を高めるため、人工呼吸器を使って呼吸の管理を行っています。
吸引器:サクション
液体を吸引する機械で、竹串や針などの異物などによる消化管穿孔や子宮蓄膿症、腹膜炎などの手術時には腹腔内を洗浄する時に使用されます。腹腔内を洗浄することで癒着や感染の予防ができます。腹腔内を洗浄するかしないかで生存率が大きくかわる手術もあるのでとても重要な機械です。
マイクロエンジン
骨を削ったりする整形外科手術や歯を切断して抜歯する歯科手術で使用する機器です。